カ ジ カ の 放 流

6月はこんな便りでした。

先日は本校の実習船が生徒を乗せて、ハワイ方面に遠洋漁業航海に出港しました。出港式など大変でした。魚は「赤いか」です。帰りに八戸港で水揚げして、約1か月後に戻ってきます。水産高校はまだまだ分からない事が多くあります。
  


そして7月は夏らしい便りです。


学校の前は海ですので、遠泳大会を今週行います。海で全校生徒が一斉に約3Km泳ぎます。普通の学校ではない行事でしょう。安全の為、教員全員でボートを繰り出し、生徒に付きます。

大自然の中で心身を鍛練することは素晴らしいことです。本校の遠泳では3Km折り返し地点で、遠泳中の生徒には、飴玉を紙に包んで配り、激励します。うねりで左へ右へと流されながらも整然と泳ぐ勇姿が見られました。 何とか事故も無く終わって、ほっとしています。



そして便りは、こう続いていました。

ひやひやの行事ばかりでなく、「カジカの放流」は、うれしい行事です。湯本温泉に流れる音信(おとずれ)川に、生徒が卵から育成したカジカ蛙を、近くの幼稚園の園児を招き、放流しました。園児など小さい頃から自然に親しませることは、環境問題の今日大切なことでしょう。写真はその時のものです。「ぴっぴっぴっ」と涼しそうに鳴く声は、この時期にマッチしています。

「おにおこぜ」という魚の生育研究も生徒が取り組んでおり、生徒研究発表会で夏の水産教育研究会で発表します。栽培漁業も地球環境を守る上からも取り組んでいる学校です。今年の大会では残念ながら2位となり、昨年の1位を保持できませんでした。

次第に学校の様子が解ってきました。海・船・魚の学校に少しづつ慣れてきました。また、便りします。

夏休みに入る前の水産高校ならではの様子がよく分かりますね。自然とふれあい、環境問題を肌で感じ、また、幼稚園児とのふれあいも心温まる素敵な行事だと思います。「おにおこぜ」の研究発表は、毎年行なわれているようなので、来年は是非、頑張って1位を取り戻して欲しいと思います。皆さんも応援してあげてください。

 

ここまで、このページを作成して、公開前に旧友に検閲(?)してもらおうと仮アップしてお知らせしました。もちろんメールでです。今日(8/14)、検閲にパスしました。
そのメールにはこのように記されていました。

会社のお休みも16日までとか。ゆっくりと休まれましたか? 学校は夏休みというのに、行事が盛りだくさんです。研究大会とか研修会とか、学校開放講座とか、中学生の体験入学とか、連日にぎやかです。
近年は海運や水産業は低迷していて、水産高校はいま人気があまりありません。本当は海・船・魚の楽しい学校です。コマーシャルが必要です。本校も来年度からは、海洋レジャー、マリンスポーツといった内容も授業で取り入れ、海の楽しさを学べる学校に変身する予定です。いま、その準備にも大変な時を迎えています。

と、ありました。言われれば、「・・漁協所属のはえ縄漁船・・丸は・・の連絡を最後に・・」とか「・・から根室海上保安部に入った連絡によりますと、・・丸はロシアの警備艇に・・」などのように、私たちが見聞きする水産関係のニュースは、暗いことが多いようですね。近隣諸国との漁業交渉の経過や結果が報道されても、それはこの仕事の先細りを印象づけるような内容です。水産資源を求め、遠くインド洋やアフリカ沖あるいは地球の裏側まで出かけ、私たちの食を満たしてくださっている人たちのご苦労が伝わってこないのは本当に残念に思います。

――平成10年8月14日――



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更新 平成10年 8 月14日(1998)
作成 平成10年 8 月10日(1998)

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